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私の仕事は営業です。豊田通商グループの中の1社で、グループ内でも珍しい製造業の部類に当たります。
また、普通の製造業とは違って、ダンボールの場合は、お客様からの要望にあわせてオーダーメイドで製造販売をしていきます。
例えば、厚さやグレード、中にどれぐらいの重さの荷物を入れるかということを計算に入れながら、材質や仕様を設定していくところが特に違うところだと思います。
業務内容としては、大半がルート営業で既存のお客様が多いですね。お客様のところに足を運んで、どのような製品を梱包するかをうかがい、それにあわせて梱包資材を作るといったことを行っています。


新商品を出す際にダンボールや梱包資材は、最後に決まります。内装の箱が決定してから外装の箱という流れが一般的で、外装箱から内装箱という流れは少ないですね。だから、製作についてはどうしても早さが要求されます。
時間が無い中で、「一発勝負」というものが多いです。
逆に言うと、勝負は早い世界です。「ダンボール」というのは、すぐできるというイメージから、そういうサイクルになっているのかもしれないですね。
ですから、気を使う部分は「スピードとそれに伴う正確さ」ですね。
お客様に「ありがとう」と言われるよりは、「助かった」と言われた時です。「おかげで助かったよ」といわれる時が、一番ホッとします。
納期的に無理を言われるのはどんな業種にもあるとは思いますが、「助かった」という言葉にやりがいを感じるというか、「間に合って本当によかった」と心から思います。
通常の流れの時は問題ありませんが、営業としてお客様から一番活躍を求められる時というのは、例えば、イレギュラーな事故とか、緊急の必要性が起きた時に、どれだけ対応できるかだと思います。「A」という製品が明日欲しいと言われても明後日しか納入できない時に、「B」という代替品をちゃんと準備できるかということですね。
お客様のニーズに応えるために、本機で作らずに設計のサンプルで作ったなど、多少の無茶をしたこともあります。そのやりくりを考えるには、経験の数とかいったところが大きく影響します。お客様が「どうしよう」となった時に色々な方法を提案できる力と経験値は昔に比べて出来てきた、と感じています。
豊田通商グループということで、いろいろな法令に基づいて仕事をしています。例えば安全管理とかISOとかの体制は整っています。価格に関しては決して弊社が高いとは思っておりませんが、特に包装資材やダンボールというのは一度使ったらごみになってリサイクルという話なので、避けて通れないところですね。既存のお客様から、営業だけではなく業務の対応や納品の体制とか色々な仕組みには感謝していると言われます。
現在、弊社はダンボールだけじゃなくてその他の包装材の売上シェアも高くなってきているので、商品を梱包するためのダンボールだけでなく、ライフスタイルや商品の見せ方まで考慮して、あらゆる商品の包装を手掛けることで、いわゆる『総合包装メーカー』を目指しています。
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